記録

ツイッターに書くには長すぎることとか

ダイビング アドバンス講習

去る2018年3月に、沖縄研修旅行でオープン(OW)のライセンスを取りました。忘れないうちに行きたいと思いつつ行動に起こせていなかったのが、縁あってダイビングショップを紹介してもらい、8月と9月をまたぐ夏の終わり...な感じの1泊2日で潜ってきました。

1年半ぶり2回目の挑戦ですが、ダイビングをもっと知るためにアドバンス(AOW)というもう一歩進んだライセンスの実習を受けることにしました。前回、中性浮力(肺の空気の量で身体の位置を調整する)が理解できなかったこと、時間が開いたのでゆっくり確認したかったので。(確認する時間はなかった気もするけど)もちろんもっと深く潜れるようになるために!

#1 ビーチダイブ 水中を思い出す

一年半ぶりだけどまぁ大丈夫だろうと鷹をくくっていたものの、器材の名前も忘れてる状態ですから1回目のビーチダイブであたふた。いざ水中に入り呼吸をすると がぼがぼがぼがぼ というおっきな音と同時に大量の泡発生で、前が見にくいよ〜なんか空気漏れてる気がする〜あわあわ〜という体感的不慣れでびびったのだと思う。

そんな馴染んでない状態で あ、両足のフィン外れた!溺れる!(溺れません)とバタバタしてたら先生が助けてくれたんですが、"緊急時は体の力を抜いて身を委ねて引っ張ってもらう" という一年半前の実習の記憶がふわ〜と出てきて...ああ...こういうことか...と妙に冷静になりながら緊急時でもないのにぷかぷかと浜まで運んでもらった次第(恥)

(一瞬弱気になりましたが自分と装備と水が次第に馴染んできて、この後もっと深いところでフィン取れたけどパニックになりませんでした。潜ってしまった方が落ち着くのもある。)

フィンを付け直して「潜降」と「中性浮力」の実習。水底につなげたロープをつたって水面から垂直に潜降...あれ?息吐いてるはずやけど...潜降するぞ...う〜む沈まない....。この時はまだ呼吸に抵抗があったのかもしれません。先生の言葉と重ねてふとヨガの ”息を吐き切る” を思い出し、思い切ってぎゅーっと息を吐いて止めると、身体が沈んだ!ぶくぶくぶく...おおお...なるほど...(わたくし普段から呼吸が浅いのです)

肺の空気の調整具合がわかれば中性浮力もわかってきた。あとは本数重ねて、肺も普段から鍛えないと。中性浮力のモヤモヤはクリアしました。

海怪獣のようにぬったりと陸にあがります。水の浮力を失うのと同時に自重がドン!背負ってる器材の重みがズン!そして足を取られる砂場なんか...一番つらい...。エアタンクを交換して休憩。

#2 ビーチダイブ

2回目の講習は車の免許でいう自主経路みたいなもの?30Mの距離を泳ぎ、フィンを掻く回数を計測。難しい。呼吸に合わせて数えてたらチグハグになってしまいました。その定数と、水中コンパスを使って水底のルートを定め進行する実習。コンパスに集中し過ぎて何度も浮上してしまいました。ウェイト2kg着けてたけど、そんなに深くないから浮上しやすいらしい。脂肪のせいでは?

さて、このツアーではスーツで死にそうになりました。わたくし下半身デブなので、見立てで支給してもらったスーツが全然入らない。普通に着るのも苦労したけど、お昼ご飯する時に食堂が濡れるからいっぺん脱ぐんですよね。お昼食べた後、その水を含んだヤツもっかい着るんですよ........................あがらん。ボートの時間が迫ってるらしいけど、慌てなくていいって言ってくれるけど...あがらん。タイムオーバーで中途半端な状態で乗船。ほぼ初対面のみんなに暖かく見守られながら無事に着ました...ちょっとずつ...ちょっとずつ...気にしてなかったけど今思うと恥ずかしい

翌日、2サイズアップしてもらってちょうど。それでもやっぱり時間がかかったみたいで「まだきつい?」って聞かれたから ダイエットしかない!

#3 ボートダイブ

marinediving.com

ボートで15分くらいでダイビングポイントに到着しました。

海洋生物調査などの映像でよく見る、ボートのへりに座って背中から半回転してドボン(バックロール)に初挑戦。沖縄では正面からのエントリー(ジャイアント)しか行わなかったのでドキドキ。躊躇して時間がかかったけどやってみると楽しかった。言われるがまま座っているへりのキワまでお尻を進めると、背中のタンクの重みで自然に世界が半回転し一瞬で水中へ。自分が起こした気泡とさっきまで乗っていた船を眺めながら力を抜いてぷかーと体勢を整えます。

バックロールエントリー めっちゃきもちいい(気に入った)

水面に人がいないかなどをチェックする人手がない場合は自分で目視できるジャイアントにしてくださいとのこと。

#1#2のビーチとは違い、沖まで来たので深くまで潜降できます。ロープを持ってある程度潜ると、意に反してどんどん身体が引っ張られます。耳抜き(頭の中の空洞の気圧調整)が追いつかない!

私は鼻を摘んでプンとするのが苦手なため、唾を飲み込んで耳抜きをするのですが、効果が薄く回数が必要なので潜降に時間がかかってしまいます。フレンゼル法っていうコアな手法があるみたいやけど..よくわからない。飴やガムで唾液の量を増やすと幾分マシだと教えてもらいました。

一緒に講習を受けた子が船酔いに強く耳抜きも楽々でめちゃくちゃダイビング体質でした!

marinediving.com

divingfan.net

冬の沖縄と比べて藻?がふわふわしていて透明度は低かったけど、生き物の種類は豊富でした。キンメモドキの群遊がすごかった。ファンダイブのメンバーと同時に潜ったのでピカチュウウミウシを見せてもらえました。ぼーっとして手がチクチクするなと思ったら、チョウチョウオに威嚇されてた(笑)前回より生き物たちとの距離が近くて嬉しい!

基本的にヒンヤリしてたけど所々ぬくい海流がありました。水底あたりにいると体勢は安定するけど、少し浮上すると降りにくくなったり、(少し身体が冷えたのもあって)息の調整が難しくなることがわかりました。

そのたびに耳抜きが追いつかなくて左耳が「プチプチ」「キュイー」と言うのは...耳鼻科に行った方がいいのかな(^_^;)

「呼吸」に加え、「耳抜き」が今後の課題です。 あとダイエットやな

水中でのコミュニケーションは簡単なジェスチャーとおえかきボードを使います。お互いに手話ができたら便利そう!相手の表情が読み取れないところで簡単なiconでコミュニケーションを取るのは、LINEスタンプや絵文字みたいでおもしろいなと思いました。

#4 #5 ボートダイブ

翌日の二本は深いところでの「中性浮力」と、「水底で観察する際に生き物や環境に配慮した泳ぎ方」の講習。#4ではウェイト0KGで潜降したところ、1KGをつけていた#3よりは引っ張られる感が少なくゆっくり潜れました。#5では少し浅めと聞いたので1KGを装着。

だいぶ装備の準備にも慣れてきましたが、なにしろタンクが重いのでボートへの上げ下ろしなど男性の手が無いと難しいのを痛感。筋力が欲しい。今回先生や他の人に手伝ってもらったりと、バディとのチームプレーができてないので、他への気配りができる余裕ができるまで慣れないと。

 

 

初心の感覚は大事だと思ったので、そのうち忘れるであろう自分のために書き留めてみました。前回と比べて、一緒に潜っているメンバーを気にする余裕がちょっとできた、器材の扱いに慣れた、中性浮力がわかってきてテキストに載っている正しい姿勢を意識することができました。

最低限の装備で自分の身体の感覚を頼りに、シンプルなコミュニケーションで楽しめるので、ダイビング中って素に近い自分になれてたんじゃないかな?と今回のツアーで感じました。シンプルな状態で頭を使うので気分もスッキリする。子供の頃あんまり海は好きじゃなかったけど、ツアー終わってから入りたくて仕方がないです。

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